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 松戸市のオストメイトトイレの取組みが紹介されました。

第11回 マニフェスト大賞にエントリーしました。

佐倉市議 高木だいすけ、松戸市議 関根ジロー議員、株式会社ゼンリン、日本オストミー協会千葉県支部による連名での応募です。

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「オストメイトや車椅子利用者等が必要とするトイレの表記を、行政が発行するマップに盛り込むことを実現」~地方議員・地図会社・障がい者団体が連携して実現~

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■取り組み概要

行政が発行するマップにオストメイトや車椅子利用者等が必要としているトイレの表記が盛り込まれていないことが多い。そんななかで、佐倉市議 高木大輔、松戸市議 関根ジロー、株式会社ゼンリン、公益社団法人日本オストミー協会千葉県支部が連携して「佐倉市暮らしの便利帳マップ」にオストメイトトイレの表記を、「松戸市防災マップ」に車椅子用トイレの表記を盛り込むことを実現した。さらには、その後に作成した「千葉市中央区ふくし・防災ガイド・マップ」にはオストメイト及び車椅子利用者用のトイレ表記をマップに盛り込むことを実現した。なお、松戸市防災マップは松戸市長から感謝状を頂いた。

■行政が発行するマップに、オストメイトや車椅子利用者等が必要とするトイレの表記が盛り込まれていない

民間が作製するマップでは、オストメイトや車椅子利用者等が必要とするトイレを表記する動きが進んでいる。例えば、東京メトロ大手町駅構内図のトイレ表記には、ただ単にトイレマークだけではなく、どこのトイレに「車椅子対応トイレ」「オストメイト」等の機能が備えられているのか分かりやすく表記されている。東京メトロに限らず、ショッピングセンターや観光地においてもオストメイトや車椅子利用者等が必要とするトイレの配置状況をマップに盛り込む動きが加速している。

しかしながら、一方で、各自治体が発行するマップは遅れてしまっている。各自治体は、バリアフリー法に基づいて「車椅子対応トイレやオストメイト」等の整備に力をいれていることは事実であるが、せっかく「車椅子対応トイレやオストメイト」等を整備しても、その機能が備えられたトイレがどこに設置してあるのか、自治体が発行するマップに盛り込まれていることは稀である。これでは、どんな人にでも公平に使えるマップとは言えないし、行政こそが率先してオストメイトや車椅子利用者等が必要とするトイレの表記をマップに盛り込むべきである。

■地方議員・地図会社・障がい者団体が連携して実現

このことに問題意識を持った佐倉市議 高木大輔と松戸市議 関根ジローが、株式会社ゼンリンや公益社団法人 日本オストミー協会千葉県支部に協力を頂いたうえで、各市議会において提案し「佐倉市暮らしの便利帳マップ」にオストメイトトイレの表記を、「松戸市防災マップ」に車椅子用トイレの表記を盛り込むことを実現した。また、その後に作成した「千葉市中央区ふくし・防災ガイド・マップ」にはオストメイト及び車椅子利用者用のトイレ表記をマップに盛り込むことを実現した。これからも文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障がい・能力の如何を問わずに利用することができるマップの作成にむけて、オストメイトや車椅子利用者等が必要とする情報をマップに盛り込むことを全国に水平展開していく。

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特に力を入れた点、取り組みのポイント

■(佐倉市暮らしの便利帳)佐倉市にオストミー協会支部を設立

平成27年2月に、佐倉市議 高木大輔と佐倉市内のオストメイトの当事者が連携して「オストミー協会千葉県支部『佐倉の会』」を設立し(以下、佐倉の会と呼ぶ)、佐倉市に対して下記3つの要望活動を行った。

1つ目が、「市内の公共施設内に、オストメイトが使いやすい多目的トイレの設置を促進すること」

2つ目が、「市外から訪れるオストメイトの方々のために、オストメイト対応トイレの設置個所の一覧とマップを作成し、駅、観光施設など主要箇所に配置すること」

3つ目が、「今後、多目的トイレを新設する場合、オストメイトにとって使い勝手の良いトイレにするために、設計段階で、設備の機能や配置について、当会と協議すること」

その後、平成28年1月に、佐倉市が「佐倉市暮らしの便利帳マップ」を株式会社ゼンリンに協力を頂いて発行することとなり、上記の「佐倉の会」の要望に基づき、佐倉市と株式会社ゼンリンと「佐倉の会」が協議し、その結果、「佐倉市暮らしの便利帳マップ」にオストメイトトイレの設置場所を盛り込むことを決定することが出来た。

■(佐倉市暮らしの便利帳)評価基準を策定し、市内の主要な施設のオストメイトトイレを数値化

「佐倉市暮らしの便利帳マップ」にオストメイトトイレの設置場所を盛り込むために、「佐倉の会」と佐倉市議 高木大輔が協力して、佐倉市内の公共及び民間のオストメイトトイレ実態調査を行った。その結果、公共施設(12ヶ所)、駅(6ヶ所)商業施設(23ヶ所)にオストメイトトイレが設置されているものの、実際にオストメイト当事者の方がトイレを使用した場合、使用しづらいトイレが散見された。そこで、「佐倉の会」にオストメイトトイレの評価項目を策定して頂きあ、市内すべてのオストメイトトイレを数値化し、一定の数値が上回ったオストメイトトイレ10ヶ所を「佐倉市暮らしの便利帳マップ」に記載することにした。併せて、オストメイトについて市民の理解をひろく求める為、オストメイトの説明の掲載を行った。くわえて、オストメイトトイレの取組みをオストメイトトイレ専用ホームページ( http://ostomate.jimdo.com/ )で広報している。

■(松戸市防災マップ)約61k㎡ある松戸市を3つのエリアに分割してマップ作成

松戸市議 関根ジローが2014年12月議会で提案したことがきっかけに、翌年1月に松戸市は株式会社ゼンリンと「災害時における地図製品等の供給等に関する協定」を締結した。この協定の一環で、防災マップを株式会社ゼンリンに協力頂いたうえで作成することになった。約61k㎡ある松戸市を3つのエリアに分割したマップを作成することにより、詳細な地図情報の表示が可能になったことで「車椅子対応トイレ」の表記を実現した。このエリアごとに3分割された3種類のマップは、計45000部、株式会社ゼンリンから松戸市に寄付して頂いた。

 

トイレ環境の充実をめざして

 平成24年に「学校トイレの洋式化」について調査をはじめその取組みの中で、3・11以降学校の耐震化工事とともに学校トイレの洋式化が推進されています。

 

調査に取組む中で、高齢化社会に向けてトイレのバリアフリー化の推進や学校トイレの存在も災害時の避難所、社会教育の場として地域の方が利用するケースが想定されることに対して地域社会におけるトイレの意義を考えるようになりました。

 

そこで、感じた事は、3・11以降、学校トイレも全国的に調査・研究がすすめられ調査に取組んでいる自治体と調査に取組んでいない自治体では利用者に格差が生じるケースがみられました。

 

 また、「トイレと福祉の観点」では2000年ごろから、オストミー協会が「オストメイト対応トイレ」の整備を国、地方自治体に要望し、その普及は社会のご理解を得て年々増進の一途をたどってきました。

 

その後、2006年12月にバリアフリー新法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)が施行されて、トイレへのオストメイト対応設備の設置義務付けの対象施設が、不特定多数利用のデパートやショッピングセンターなどの建築物をはじめ旅客施設以外の多くの施設まで拡大しました。

 

また、オフィスや学校でもバリアフリー新法認定取得のためには、トイレへのオストメイト対応設備の設置が各階に必要となりましたが、設置はすすんでいるものの当事者が使いづらいトイレの設置がすすんでいます。

 

そんな問題に対して、地方議員が中心となって、当事者が利用しやすいトイレの設置こそが、最終的には、「オストメイト対応設備の設置がトイレ環境の充実につながる」と考え活動を開始しました。

 

 平成25年11月 佐倉市議会議員 高木大輔

佐倉市とオストミー協会との意見交換を実施

 11月11日、佐倉市には270名のオストメイトの方が登録されています。しかし、千葉県オストミー協会の佐倉市内の登録者は16名と6%の加盟率となっています。今回、習志野市のオストメイトの取組みをヒャリングさせて頂き、福祉部とオストメイトの方が意見交換していることを知り、佐倉でも意見交換会を行いました。驚いたのは、16名の会員同志の初めて会う方の多く、まずは、ネットワークの構築から取組んでいかなければならないと思いました。


オストメイトの方の意見としては、

①災害時のトイレの対応

②市内のオストメイトトイレの情報・トイレマップの作成

③観光地としてのトイレ施設の充実(栃木県が充実)

④災害の装具を非難場所で預かれるシステムの検討

⑤多目的トイレのレイアウトの見直し

⑥施設整備の設計の際のヒャリングの依頼 など

多くの要望がありました。

また、使用し易いオストメイトトイレや新幹線に設置されているコンパクトなオストメイトトイレそして、トイレ業界に対しては、メーカーは違っても統一基準のトイレを検討してほしいという意見がありました。オストメイトトイレは、当事者が設計していないため、オストメイトの方に意見を聞き、レイアウトの見直しに取組むだけでも利用しやすくなると思いました。今後は、佐倉市とオストメイトの方とが連携し福祉政策が益々、推進できるようにサポートして行きたいと思います。

トイレの取組みの変革

トイレの取組みの変革
トイレの取組みの変革

今後の取組むべき課題

今後、議員が取組むべき課題
今後、議員が取組むべき課題

平成24年11月議会 学校トイレの洋式化について

平成25年9月議会 公共施設のトイレについて

平成26年2月議会 ~赤ちゃんの駅の設置について~

平成26年6月議会 災害時のトイレについて

福祉トイレメーカーからの意見・・・・市議会での問題提起、オストメイトさんたちもきっと希望をもつことと存じます。佐倉市のオストメイトさんのためにも専用トイレが設置されることをぜひまたご検討ください。回答にストーマ装具や水を準備できるようになっているとのことでしたが、排泄後の交換のストーマやそれを洗う水があって、匂いの問題(独立した空間の提供や消臭整備)や排泄時のその時はどこでどうやって処理するのかそういった環境整備にはやはりオストメイト専用トイレが「設置されている場所」そこへの「迅速な誘導(におい、突然の対処)」が必須かと思います。一般的仮設トイレや組立可能トイレと区別独立された使いやすい昇降式専用トイレ+交換装具+十分な水を佐倉市にも宜しくお願い申し上げます。

 

 

オストメイト協会からの意見・・・オストメイトは、公共施設等でのトイレ使用には、なるべく早く済まさなければと気を使っておりますので、ジャワメイトのように、立ったまま使用できるところでは、始末の早く済みますので、本当に気楽に使用することができます。

オストメイトでも、左右両方にストーマを持つ人や、3か所のストーマを有する方にはなおのこと喜ばれております。又、殿方でコロ(人工肛門)のストーマを持つ方々は、そのまま排尿もできるので

とても便利だと、喜んでおります。

 ジャワメイトをこのように、使いこなしているオストメイトですが、一般の方には到底想像がつきかねることと存じます。ほかのトイレですと、膝をかがめなければならなかったり、便器の前で膝をついてパウチの、排せつ物を処理しなければならず、年を取ると誰でもできる姿勢ではありませんので、公共の場には、やはりジャワメイトを整備していただきたく願っております。 以上

 
 
以上 佐倉市にはオストメイトトイレを必要とされている方が平成25年12月27日現在 268名登録されています。今後も必要とされる方が増える社会になりますので、福祉トイレの充実に取組んで参ります。

平成26年11月議会 公共トイレ環境の充実について

理想の多目的トイレ

理想のオストメイトトイレ

浜松合同庁舎 ~ユニバーサルデザイン~

松戸市の小学校のトイレ問題に迫る!!

敬老会における佐倉市内の体育館トイレ

佐倉市における新設の体育館トイレ

長岡京市マンホールトイレ

リンク

学校トイレの洋式化を推進する地方議員ネットワーク
学校トイレの洋式化を推進する地方議員ネットワーク
公益社団法人日本オストミー協会
公益社団法人日本オストミー協会
学校のトイレ研究会
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エムズジャパン株式会社
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日本トイレ研究所
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オストメイトトイレ設置場所検索
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